6375 湯島灯台  現存する大正の灯台
初点:大正5年12月

読み:ユシマ 場所:上天草市大矢野町

長崎県島原と、熊本県大矢野島の間、湯島にある灯台です。湯島は「天草島原の乱」のおり、天草四郎を
はじめとする一揆方の戦略上の要衝となった島です。別名「談合島」と言われ、歴史の舞台に浮かぶ島です。
灯台は大正五年に初点し、近代灯台の原型と言っていいほどの「灯台らしい」素朴で美しい姿をしています。
離島の灯台は昭和30年代まで灯台守が常駐し、カーバイトガスを灯し続け、灯台の横に残る宿舎の基礎跡に
その苦労がしのばれます。
この頃の日本の主要灯台は先の大戦時に空爆の目標となり、その多くが破壊されました。都市圏から離れた
天草の明治大正築造の灯台はそのほとんどが被害を被ることなく今なお当時の姿を残しています。
湯島灯台は三池港で帆船に積み込まれた石炭を、長崎口之津港まで運ぶ内航海運の道しるべでした。
近代日本の礎となった石炭産業、その盛衰を静かに見届けながら、現在もなお建設当時の姿で
熊本・佐賀・長崎、三県に囲まれた島原湾、湯島瀬戸を往来する様々な船舶の安全を見守る灯台です。
下のプレートは建設当時のままで、右書きになっています。


 

この写真は、W氏から提供していただきました。背景は島原半島。
 

正面から



 プレート
地図